【ラウンドテーブル】1日目「実践し省察するコミュニティ」ゾーンA(学校)の内容について
Zone A 学校 子どもたちのコミュニティを支える教師のコミュニティ:学校を変える
6月のラウンドテーブルに引き続き,テーマ「子どもたちのコミュニティを支える教師のコミュニティ」を前提として,今回は「学校を変える」という動的ネーミングを設定しました。学校での中心的な営みは「授業」であり,授業を変えることが学校を変えることにつながると考えられます。教科指導と生活指導(生徒指導)という2つの軸のとらえ方がありますが,この2つは別物ではなく,授業の中でこそ子どもを理解し子どもをケアすることが大事であり,授業そのものの組み替えが,子どもをまるごと理解し支援していくことにつながります。教科指導と生活指導の統一が不可欠です。また,学校を変えるためには,教師個人の営みとしての授業研究のレベルを超えて,学校として組織的に授業研究に取り組むことが極めて重要であり,そのためには,教師の同僚性・協働こそが非常に大事になると考えられます。今回設定した「学校を変える」というテーマは,授業を中軸に置きながら,それぞれの職場で授業研究をどのように組織化していくのかという課題に迫ろうとするものです。学び合う教師のコミュニティが原動力となった学校改革・授業改革の実践事例を手がかりに議論を広げ深めていきたいと考えています。
sessionⅠ ポスターセッション 12:40-13:50
福井県内外の小学校・中学校・高校・特別支援学校から,学校拠点の協働研究に関するポスター報告が行われます。ポスター報告にもとづき,各校及び参加者で互いの実践を交流します。
sessionⅡ シンポジウム:「学校を変える」 14:00-15:20
①埼玉県新座市・県立新座高校 金子奨先生の報告
教育困難校と呼ばれた学校における,授業を中軸とした学校の組織化,教師の協働のプロセスを語っていただきます。
②富山県富山市立堀川小学校 石田和義先生の報告
歴史のある伝統校における授業を中軸とした研究の組織化,教師の校内研修のプロセスを語っていただきます。 <コーディネーター> 松本謙一(富山大)・森透(福井大学)
sessionⅢ フォーラム 15:30-17:30
先の2つのsession を受け,学校改革・授業改革に挑戦している福井県内外の小学校・中学校・高校・特別支援教育センターから協働研究の具体的な報告をしていただきます。クロス・フォーラムを設けて各学校の挑戦を傾聴し,議論し,共有していきます。