【ラウンドテーブル】1日目「実践し省察するコミュニティ」ゾーンD(授業)の内容について

Zone D 授業 授業改革の扉をひらく-もし、わたしたちが子どもだったら-
学びの専門家を目指す教師たちは,常に「子どもたちの成長発達を支えていく根幹となるような学力を培うことができているのだろうか」「子どもたちの持っている様々な可能性を引き出すことができているのだろうか」といった問いを抱きながら,その探究の確かさを自らの実践に求めてきました。Zone Dは,そんな教師たちの学びの姿に光を当てながら,教科や校種の枠を越えた授業改革への可能性を探る実践コミュニティを創出していきたいと考えています。
今回のラウンドテーブルには,武蔵野美術大学の「旅するムサビ」のメンバーをお迎えします。「旅するムサビ」は,武蔵野美術大学の教職課程履修者である学生たちが中心となり,全国各地の学校や教員研修の場を訪れ,これまでの教材観にとらわれない授業やワークショップを展開し,教師・子ども・学生らが「共に学び合う場」を数多くつくり出してきました。フレキシブルな視点と強い志を抱く未来の教師たちと共に,美術という教科を使って,教科を超えた創造的な授業改革の扉をひらいていきます。
sessionⅠは,教職を目指す学生たちが開発してきたプログラムの実践と省察をポスター発表します。学校や授業における活動の可能性を貪欲に探究していこうとする学生たちの取り組みから,思いもよらぬ授業改革への扉を発見することができるでしょう。sessionⅡは,「旅するムサビ」プロジェクトの仕掛け人,三澤一実(武蔵野美術大学教授)先生からZone Dのテーマを掘り下げていくための問題提起をしていただきます。三澤先生は,学校・大学・美術館・地域・教育委員会等が連携することで生まれ
てくる学び合いプロジェクトの数々を,学生たちと共に立ち上げてきました。常に実践を通して,現実の課題と向き合いながら革新的な学びの場をつくってきたこれらのプロジェクトは,教師たちの意識や授業研究会のあり方を問い直し,様々な教育現場に活力を与えてきました。今回の基調報告では,このようなプロジェクトの実践と省察から,「旅するムサビ」が果たしてきた役割といった視点などを抽出し,教科や校種を超えた授業改革への探究の場をつくっていただく予定です。sessionⅢでは,まず,「私たちが子どもだったら」という視点から,それぞれが【授業】を捉え直すためのワークショップに取り組みます。武蔵野美術大学「旅するムサビ」や福井大学教育地域科学部美術教育サブコースの学生たちよって誘われる「誰も見たことのない学びの世界へ」を探究し,そこに潜在する学びの意味を自らの実践を重ね合わせながら授業改革の扉をひらくための議論へと展開して行きたいと考えています。
ラウンドテーブルに先駆け,武蔵野美術大学「旅するムサビ」と福井大学教育地域科学部の学生による公開授業が下記の予定で実施されます。こちらも,ぜひご参加ください。公開授業はⅠ・Ⅱ・Ⅲは,全て学生作品を使った対話による鑑賞活動です。ご都合の良い時間に合わせて,授業を参観してください。14:40からの学生と教師の学び合いによる授業研究会のみの参加も歓迎致します。次のメールかFAXに所属・氏名・連絡先を記入し申し込んでください。
【申込先】 坂井市立丸岡中学校 後藤 亜好 E-mail: goto-d2@sakai-school.ed.jp FAX: 0776-66-4116
【開催日】 平成25年3月1日(金) 【場所】 坂井市立丸岡中学校
公開授業Ⅰ 8:35-10:25 公開授業Ⅱ 10:35-12:25
公開授業Ⅲ 13:30-14:20 授業研究会 14:40-15:40