【ラウンドテーブル】Zone D(授業)の詳細について

授業改革の扉をひらく-授業者は冒険家であるべきか-
 
 学びの専門家を目指す教師たちは、常に「子どもたちの成長発達を支えていく根幹となるような学力を培うことができているのだろうか」「子どもたちの持っている様々な可能性を引き出すことができているのだろうか」といった問いを抱きながら、その探究の確かさを自らの実践に求めてきました。ZoneD【授業】は、そんな教師たちの学びの姿に光を当てながら、教科や校種の枠を越えた授業改革への可能性を探る実践コミュニティを創出していきたいと考えています。今回のラウンドテーブルには、「授業改革」という終わりなき旅を冒険家のような好奇心と感性を抱いて行脚する三人の先生方をお迎えします。
 お一人目は、国語教師としての己の哲学を貫き続ける宮本浩子先生(鳴門教育大学附属小学校教頭)、お二人目は、子どもがコミュニケーション活動を通して「自ら学ぶ」ことにより動きの高まりを実感できる授業づくりを進める新進気鋭の体育教師岩見光洋先生(岐阜市立長良東小学校教諭)、そして三人目は、「学び合い」をテーマとした他教科の先生方との授業研究を通して「授業改革」に取り組み始めた若き数学教師外山康平先生(金沢大学附属高校教諭)、をお迎えする予定です。
 教職年数も担当教科も異なる三人の先生方の報告には、参加者一人一人の実践の歩みや授業改革とも繋がる様々な扉が潜在していることでしょう。今回のSessionが、互いの実践に潜む授業改革の扉の存在やその意味を再発見できる場となることを期待しています。
 
SessionⅠ[12:50-13:50] ポスター発表
 授業改革を目指して取り組んできた授業プログラムの実践と省察をポスター発表します。学校や授業における活動の可能性を貪欲に探究していこうとする教師・学生たちの取り組みから、思いもよらぬ授業改革への扉を発見することができるでしょう。
 
SessionⅡ[14:00-15:20] シンポジウム
 ZoneDのテーマを参加者全員で共有するために、3人の報告者の方に、「授業者は冒険家であるべきか」という共通の問いを立てて、ご自身のこれまでの実践プロセスを振り返っていただきます。
 
SessionⅢ[15:30-17:40] ワークショップ
 報告者たちの発表を振り返りながら、小グループで「授業改革へと突き動かすもの」、あるいは「授業改革によって何が動いたのか」といった課題へと発展させながら議論を深めて行きます。同時に、参加者一人一人の授業改革に対する課題意識も息づかせながら、授業改革の扉をひらきます。