【ラウンドテーブル】Zone A(学校)の詳細について
Zone A 学校:子どもたちのコミュニティを支える教師のコミュニティ/協働を創りだす
昨年度のラウンドテーブルに引き続き,テーマ「子どもたちのコミュニティを支える教師のコミュニティ」を前提として,今回は「協働を創りだす」という目的を明確にしたネーミングを設定しました。これからの時代を担う子どもたちの豊かな学びを支えていくためには,学校だけでなく家庭そして地域がそれぞれの役割を自覚し,連携・協力しながら,まさに協働を創りだして子どもたちの教育を支援していく必要があります。学校を開いて連携したり協力したりするだけにとどまらず,協働で子どもたちに関わっていく組織体制ができあがっていくことで,教員どうしのあるいは子どもたちどうしのコミュニティへの意識も変わっていくと考えます。
今回設定した「協働を創りだす」というテーマは,学校を中軸に置きながら,まず学校内での協働をどのように組織化すればよいのか、次に、地域や家庭といった学校の外との協働をどう構築すれば良いのか,さらにはそれらをどう子どもたちのコミュニティにつないでいけば良いのか、という課題に迫ろうとするものです。学校内での協働、外部との連携が原動力となった学校改革の実践事例を手がかりに議論を広げ、深めていきたいと考えています。
sessionⅠ ポスターセッション 12:40-13:50
福井県内外の小学校・中学校・高校・特別支援学校から,学校拠点の協働研究に関するポスター報告が行われます。ポスター報告にもとづき,各校及び参加者で互いの実践を交流します。
sessionⅡ シンポジウム:「協働を創りだす」 14:00-15:20
1 福井県教育庁生涯学習・文化財課 道関 直哉先生の報告
勝山北部中学校では、NIE(新聞を使った学習)やESD(持続発展教育)に関する取り組みを通して,教師,生徒,そして地域が協働組織を創りだしています。その構築の経験を活かし,学校の組織化,協働のプロセスのノウハウや、持続可能な体制づくりへの課題について語っていただきます。
2 宮城県気仙沼市教育委員会副参与 及川 幸彦先生の報告
気仙沼市は、市内の全学校がユネスコスクールとして登録され、市を挙げてESDを推進しています。持続可能な社会づくりのために、学校が、宮城教育大学、地元のNPO法人、企業などとのコラボを通して活発な活動を行っています。学校と外部が創りだす本気の協働のプロセスや、その協働が震災によってどのように機能したのか、について語っていただきます。
<コーディネーター> 国立教育政策研究所 総括研究官 五島 政一
ESD、環境教育、地域教育、防災教育などに造詣が深い五島氏に、今後の教育の展望から、それぞれの取り組みについて、意義付けを行っていただきます。
sessionⅢ フォーラム 15:30-17:30
先の2つのsession を受け,協働による学校改革に挑戦している福井県内外の小学校・中学校・高校・教育委員会・特別支援教育センターから協働を創り出す具体的な報告をしていただきます。クロス・フォーラムを設けて各自の挑戦を傾聴し,議論し,共有していきます。
1 学び合う組織づくり
*福井市光陽中学校(研究主任 林 秀昭先生) *東京都赤塚第二中学校
2 学校を変える取組み・働きかけ「協働体制づくり」
*福井市教育委員会(指導主事 大野喜美恵先生) *福井県特別支援教育センター
3 外部とのつながり「地域・学校が変わる」
*勝山市立鹿谷小学校(平林 茂将先生) *福井県立春江工業高校