連合教職大学院の概要
学校のリーダーを育て、「学校拠点方式」基づき学校の課題を解決し、高い教師力を目指す連合教職大学院
ネットワークを通じて世界的な規模で知識・技術の交流と共有が進み、政治・経済・文化をはじめとするあらゆる領域で、質の高い知的な恊働活動がより多くの人々に求められる社会が現実のものとなりつつあります。そうした21世紀の知識基盤社会に生きる力を培うために、子どもたち自身が探究し、コミュニケーションし、協働する力を培う学校教育の実現が求められています。そして、その実現は学校を担う教員の専門的力量と協働の努力にかかっています。
福井大学大学院教育学研究科は、21世紀の学校教育を担う中核的な教員の専門的力量の開発を目的として、教職開発専攻(教職大学院)を開設しました。平成30年4月には奈良女子大学と岐阜聖徳学園大学と連合教職大学院を構成し、令和6年4月からは岐阜聖徳学園大学と富山国際大学との連合教職大学院に改組しました。特色ある附属学校・拠点学校における実践研究を活かして、新しい教師教育を実践します。
7つの特徴
- 学部卒院生は年間を通した実習を通じて、教師としての高度な協働実践力を身につけます。
- 現職教員院生は、所属校に勤務しながら、大学教員や同僚とともに学校の課題に取り組み、協働実践力の質を高めます。
- 今日的課題に焦点を当てた協働研究を支援します。
- 大学教員がチームでバックアップします。
- 大学教員は幼・小・中・高・特別支援の学校現場や県の教育
研究機関へ出向きます。 - 学校行事等に配慮した集中的な講座を開設します。
- 全国の教職大学院や優れた実践とつながります。
教育課程の特色
- 学校拠点の協働実践研究プロジェクト
学校を拠点とし、学校が抱える課題について教職大学院と学校が協働して取り組みます。 - 協働実践力の開発・発展を支援
「実践力」「マネジメント力」「省察・研究能力」「理念と責任」の4つの軸で教育課程を構造化するとともに、世代交流のサイクルを創り出していきます。 - 長期実践研究報告の作成
修士論文は課しませんが、長期実践研究報告の作成と発表を行います。 - 1年間の学校における実習
1年間を通して、学校の年間リズムの中で実習を行います。 - 学校拠点プロジェクトの事例研究中心の共通科目
「教育課程の編成・実施」「教科等の実践的な指導法」「生徒指導・教育相談」「学級経営・学校経営」「学校と教師の在り方」の5領域について、学校拠点プロジェクトの協働研究・カンファレンス・事例研究を通して学びます。 - 学校拠点・省察的実践コアサイクル
学校拠点の協働のプロジェクトについて、記録とともに省察を重ね、長期にわたる学校改革を展開していきます(教員養成フラッグシップ科目)。 - コース別選択科目
「カリキュラムと授業」「子どもの成長発達支援」「障害児の成長発達支援」「コミュニティとしての学校」「カリキュラム開発研究」「学校改革マネジメント」の6つの系の中から1つを選択し、主題に沿って実践と研究を深めます。
学位 | 教職修士(専門職) |
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修業年限 | 原則として2年(1年を許可する場合もある) |
必要修得単位 | 学校における実習(10単位)、共通科目(11単位)、学校拠点・省察的実践コアサイクル群(9単位)、コース別選択科目(15〜16単位) 計45単位以上 |
入学定員 | 60名/学校改革マネジメントコース 概ね20名 ミドルリーダー養成コース 概ね15名 授業研究・教職専門性開発コース 概ね25名 |