【ラウンドテーブルトピックス】ZoneD:「教科」の内容構成について

Zone D 教科:教科を問い直す/なぜ学ぶのか 
Zone D(教科)は,「教科を問い直す/なぜ学ぶのか」という最も根源的な「問い」を抱き旗揚げをします。学校で学ぶ子どもたちは,固有の目標や内容を判然ともつ教科学習から,知識・技能・思考・判断・表現といった様々な学力を身に付けます。個別の教科においてに培われてきた学力は,子どもたちの成長発達を支えていく根幹として、どのように統合されてくるのでしょうか。また、子どもたちの持っている可能性をどのように引き出し高めていくのでしょうか。ZoneDでは,子どもたちが「なぜ教科を学ぶのか」という素朴な視点を大切にしながら、次の3つのSessionから教科を問い直していきたいと考えています。 
 SessionⅠでは,福井大学教職大学院生・福井県内外の小学校・中学校・高等学校・大学の先生方によるユニークな実践のポスター報告を基にし、子どもの学びから教科を問い直す場が生まれることを期待しています。 
 SessionⅡでは,京都大学高等教育研究開発推進センター教授の松下佳代先生をお迎えして,新しい学びの評価の在り方について話題提供していただき,そこから教科を問い直す視点を参加者の皆様と共に探っていきたいと思います。  
  Session Ⅲ では先の2つのSessionを受け,「教科で自己を問えるのか」と「教科で日常を問えるのか」という2つのテーマを掲げ,それぞれのテーマごとのフォーラムを設けて,教科の学びについて問い直しを図りたいと思います。
「教科で自己を問えるのか」のテーマでは,大学教員と小学校教員のコラボ実践・美術科教員と家庭科教員による中学校における合科的実践の2つの報告を絡め合いながら、教科の存在意義を探り合います。特に、自己との関わりの中で意味を生成していく課題づくりに焦点をあてて議論を深めていきたいと思っています。
「教科で日常を問えるのか」のテーマでは,福井県の授業名人を任命されているお二人の先生に授業名人に至る道筋を中心に語っていただきます。その中で,お二人の先生には,「日常に潜む問い」に迫る模擬授業も盛り込んでいただく予定です。そこで感受した学習者としてのまなざしを共有しながら,教科の存在意義を模索し合えたらと考えています。
  Session Ⅲの報告者
 「教科で自己を問えるのか」
福井大学美術講座 湊 七雄准教授・敦賀市立東浦小中学校 中山俊一郎教諭
至民中学校 堂下和代教諭・村中和代教諭  
 「教科で日常を問えるのか」
 藤島高等学校 南部泰啓教諭 
丸岡南中学校 牧井正人教諭